ニセ科学な商品企画を通してしまった企業の反省

松下電器産業(大阪府門真市)の広報担当者は「集じん効率向上など、家電に搭載した効果・効能は実証済み」とした上で「最盛期には『マイナスイオン付きでないものは家電じゃない』と言われた。今は痛しかゆしのところがある」と打ち明けた。

02年にマイナスイオン発生器搭載のパソコンを発売した日立製作所(東京都千代田区)は「『リフレッシュ効果がある』とPRしたが、その実証性が薄いままブームに乗った。研究開発型企業としての責任感が欠如していた。反省している」(広報部)と振り返る。

堀口氏と共同でマイナスイオン発生システムを開発した東芝キヤリア(東京都港区)は「今はもうやっていない」と取材を拒んだ。

理系白書’07:第1部 科学と非科学/4 効果未確認の「マイナスイオン」

こんな商品企画が通ってしまう組織が怖いよ.最近でいうとアサヒの酸素水か.このような技術開発をさせられる開発陣に同情する.

続きはまた今度.

価格.comで最安値によく出ていた店が破産した

価格.comで最安値によく出ていたPC-SUCCESSが破産した.小売にとっては安売りしないと売れないし.しかも一番安くないと売れないし.あんま利益出ないし.

買う側にとって見れば,安くてウハウハなのだが.なんかせつないねぇ.

視点・論点「まん延するニセ科学」を見てふと疑問に思ったこと.疑似科学を悪用した代替医療,なぜ危険な物質を商材とするのだろう?効果が無いのならまだしも,健康被害が生じうる代

視点・論点「まん延するニセ科学」を見てふと疑問に思ったこと.疑似科学を悪用した代替医療,なぜ危険な物質を商材とするのだろう?効果が無いのならまだしも,健康被害が生じうる代替医療をなぜ行うのか?

マイナスイオンや酸素水など薬にも毒にもならない物質を扱っている分にはまだ良い.対して,ゲルマニウムの経口摂取など危険である.訴訟リスクなど考えているのだろうか?それに健康に悪影響の無い良質な(薬にも毒にもならない)ゲルマニウムを生産していたとしても,品質管理でコストがかかってしまうだろう.

悪徳商法を始めるとしても,わざわざコストのかかる商材を選ぶ理由は無いはずだ.詐欺師のセンスが理解できない.まさか素で信じている訳ではないだろう.ご存知の方がいたら教えてください.

Reference:

電通戦略十訓と流行色

戦略十訓

1970年代に電通PRが以下の戦略十訓を提唱していた。この十訓は現在では使われなくなっている。 元のアイデアはヴァンス・パッカード著「浪費をつくり出す人々」(1960年)といわれる。

  1. もっと使わせろ
  2. 捨てさせろ
  3. 無駄使いさせろ
  4. 季節を忘れさせろ
  5. 贈り物をさせろ
  6. 組み合わせで買わせろ
  7. きっかけを投じろ
  8. 流行遅れにさせろ
  9. 気安く買わせろ
  10. 混乱をつくり出せ

電通 – Wikipedia

これを見て流行色を思い出したよ.流行色って買換え需要を起こすために,計画的に策定しているって内容.例えば今の時点で2007年や2008年の流行色は恣意的に決定されていて,それに沿ってファッション誌の「流行色特集」や工場での生産が行われるという.「消費者はバカである」という前提で成り立っている商売だ.

コンビニ業界のシステムに苦しむフランチャイズ店と情報格差

コンビニ業界独特のシステムに、フランチャイズ店が対抗策を取っているという。
【コンビニ店長たちの反乱】(上)1円廃棄-話題!ニュース:イザ!

コンビニ業界では、コンビニ本部がフランチャイズ店に商品を卸した段階でコンビニ本部に利益が確定する。フランチャイズ店は商品を売ろうが廃棄しようが、コンビニ本部に対して原価にロイヤリティを上乗せした金を払う。フランチャイズ店側にとっては利益の出にくいシステムである。でも、そもそもそんなことをしている業界にフランチャイズとして参入する方も悪いと考えてしまうのは私だけ?

家族でコンビニをフランチャイズで経営しているある人はコンビニ会計について色々説明してくれた。廃棄する食品にもコンビニ本部へのロイヤリティが加算されるとか、儲からないからといってコンビニを止めたら多額の違約金を請求されるとか。この家族もコンビニ本部の営業トークに魅せられたのだ(と本人が言っていた)。なお、コンビニを始めることを強く主張したのは彼本人である。

ちょうど彼の家族がフランチャイズ契約をしようとしていた数年前(2001年)、そのころと言えばブロードバンドが普及し始めていて、2ちゃんねるもあった。コンビニ業界のブラックな裏側なんて検索すればいくらでも出てきただろう。彼の家族は「(フランチャイズ契約をしたときは)インターネットに接続してなかった」為にコンビニ業界の裏側を知らず加盟してしまったそうだ。数年前とはいえこんなことに引っかかるとは。

そのころはデジタルデバイドといった言葉があって(今でもあるかな)、当時のニュアンスは経済的にインターネット接続環境が確保できるかどうかで情報格差が生まれ、経済的にさらに差がつくというものだった。当時の価格では15~20万円の金を積めば手に入った環境なのに。彼の家族はそれを持たなかった。もっとも重要性を認識してなかった(できなかった)と考えることもできる。認識してさえいれば15~20万円ぐらい出せるだろうし。

Reference:

舞台裏を知らない方が良い事もある

ヒット製品の舞台裏を知るのは楽しい。バックエンドで動くメカニズム、開発者やスタッフの熱意には半泣きものである。製品のファンとしてはたまらない時間である。また、舞台裏を知ってその製品のファンになってしまうこともある。私の使っているカバンは、ラジオ番組で舞台裏のストーリーを知ってしまったがために衝動買いしてしまったものだ。
J-WAVE WEBSITE : MAKE IT 21 – 吉田輝幸(株式会社吉田 代表取締役社長)

ただし、製品と舞台裏にギャップがありすぎる場合は舞台裏を隠すことも時には必要だろう。

アイドル声優
最近では声優の仕事は多岐に渡り、声あて・吹き替えだけでなく、CDを発売したり写真集を出版したり、携帯電話の着声を提供する者もいる。また、自分がパーソナリティーを務めるラジオ番組(アニラジ)を持つ場合も多い。このような幅広い活動を行う声優を俗にアイドル声優という。このアイドル声優は『タッチ』や『らんま1/2』のヒロイン役を務めた日高のり子と、同じく『らんま1/2』や『新世紀エヴァンゲリオン』に出演した林原めぐみが先駆けとなり、國府田マリ子、椎名へきるなどでブームに火がつき、現在に至る。

このため、現在の声優には、演技力のほか、ルックスの良さや歌唱力、自分自身が独特のキャラクターを持つことなど、様々な能力が求められるようになっている。とりわけ女性アイドル声優の場合はスタイル、ルックスも多少重視される場合もあるが、それはアイドル化路線が軌道に乗ってから言われる事が多いとされるが、最近の一部の事務所の養成所で「声優はエンタテインメント」と銘打っている例も出ている。

中略

夢の国の住人を自称し、生年を公表していない者も少なくない(タレント名鑑などでのみ確認出来る)。ただし、これはアイドル声優に限ったことでなく、ベテラン声優の中にも声優がアニメなどを通じて「子供達に夢を与える仕事」である事を重視して年齢の公表がキャラクターのイメージを壊す事を危惧する考え方が強く、プロダクションサイドとしても顔出しをする仕事ではなく演じるのが声のみという利点が年齢を公表することにより失われる事もあり、声優プロダクション全般にその傾向がある。

声優 – Wikipedia

サンタクロースを信じていたほうが幸せでいられるように、世の中知らない方がいいこともあるのだ。
峰不二子の声優 その1 ←  君は真実に立ち向かう勇気があるか!
峰不二子の声優 その2 ←

Reference:

KAO雑感 新アルバムとかロングテール理論とか

KAOの新しいアルバムa jewel boxが出たのでiTMSで買った。
KAOは以前のエントリーで紹介したとおり、iTMSフリーダウンロードで「トリップ」を聞いたことが始まりでファンになってしまったのだ。ライブはまだ行ったこと無いけど、チャンスを見ていってみようと思う(っていうかライブなるものに入ったことが無いのだが)。

その他雑感。

  • 下北沢に住んでいるらしく、地元に愛されるミュージシャンだったりするのかなぁ。商店街を通ったら、八百屋さんが声をかけてくれるような(妄想ですよ)。
  • その他今回KAOには入手付加のCDが2枚局数合計8曲あることを知った。こういうのをAmazonとかiTMSにおいて欲しいんだな。ロングテール理論とドンピシャだし。
  • KAOを知ったのと同時期に妖精現実のiTunesの支配力: レコード業界、可変価格を断念かを読んだ。KAOは少数のファン(大物ミュージシャンに比べて)に支えられて音楽を作っていくタイプなのかとも思えてくる。ロングテールのテール部分でもファンがミュージシャンと支援するシステム(スタッフとか事務所とか)を経済的に支えられたらなぁと。その具体的な仕組みがiTMSだったりAmazonだったりするんでしょ。ちなみに、大物にならないほうが良いとか、メジャーな存在になる必要が無いとかという意は無い。
  • iTMSの今週のフリーダウンロード枠って、どうやって載せてもらうのだろう?お金?それとも順番?抽選?有名店(iTMSのこと)の玄関に一週間の広告枠って、すごい価値だよね。それも、同時にフリーダウンロードは二つと無いわけだし、すごく目立ってる。「誰それの新曲がアップしました」という掲示とは大違いだ。
  • KAOの宅急便 : ★a jewel boxより。発売初日って、ドキドキするんだろうなぁ。
  • なんかとってもWikipediaにKAOの項目を立てたくなってきた。mixi KAOコミュに頼めば、手伝ってくれるだろう。

Reference:

# KAOみたいな知名度の低いミュージシャンとかそのスタッフとかって、ロングテール理論を知っているのだろうか?彼らのためにあるような考え方なんだけど。

ブックオフの社長に就任する橋本真由美常務は、元パートというより創業メンバーではないかと

ブックオフの社長に内定した元パートの橋本真由美常務の話。
パート出身が社長なんて珍しいね・すごいねというような雰囲気なんだけど、そうなのかなぁと。

報道を見ていると、ブックオフ1号店の開店当初からパートとして働き始めたとある。これってある意味、創業メンバーとも言っていいのじゃないかと。創業者が創業メンバーにバトンを渡したというパターンじゃないの?
1号店の開店当時は、事業のスタイルも固まっていないだろうから、それを現場レベルで作り上げた1人なんだろうね。もっとも、パートという責任やリスクを負わない立場の人を創業メンバーと言っていいのか迷うところだが。
少なくとも「チェーン化している小売店のパートさんが社長にまで上り詰めた」という訳じゃないってこと。

あくまでも好き勝手な想像で書いているので、中の人など実際を知っている人はコメントなど下さい。

Reference:

計画に反対して解雇されたKodakの元エンジニアリングディレクターの話

解雇されたKodakの元エンジニアリングディレクターがKodakを告発した。元ディレクターの主張によると、Kodakのフォトシェアリング サービスの運営にて、サーバー費用削減のための画像圧縮をする計画に反対したら解雇された。その圧縮は写真の画質を大きく損なうほどだった。

これだけの理由で解雇するとは考えられないんだけどなぁ。これだけの理由だったら、担当を外すだけで終わると思うが。

# 公益通報者保護法のエントリーを書いたので、この手の記事に敏感になっているかも。

PS3製造費は900ドル?

900ドルは高すぎでしょう。販売価格はいくらになるのだろう?

2Tflopsの演算能力をフルに活用できるゲームはどんなゲームになるのだろう?どこかで聞いた話だが、近年のゲーム機の性能が上がっている為、ゲームソフトの制作費が高くなっているらしい。ゲーム会社にとってはハードの性能アップは負担以外の何者でもないのじゃないかな?逆に資金のあるゲーム会社は、ハードウェアの性能アップに伴う開発費増大は新規参入を防ぐ障壁として役に立っているのかもしれない。
ゲーム会社にとってはWindows版のゲーム作っていた方がいいのではとも思う?ハードは普及しているし。DVD Videoに対応している程度のスペックであれば十分なんでしょ?一部の激しい動きのあるゲーム以外はWindows PCで十分だと思うよ。

Cellプロセッサ218GFLOPSを有効に使うゲームと言ったらシムシティだろうか?昔(10年以上前?)スーパーファミコン時代のシムシティをやっていたのだが、街の建設に資金を使い果たして財政を悪化させ、財政が回復するまで何年間も待っているだけという状況が間々あった。それをCellプロセッサの演算処理で早送りして100年ぐらい時間を経たせ税金を溜め込むのですよ。
それとは別に、どこかの反米国家が大量購入して軍事利用するかもしれない。PS2をイラクが輸入した際も軍事利用との報道があったし。

Reference:

# ちなみに私はゲームをしません。